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Journal lablab
2025.06.01

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

北欧の住まいのデザインは、冬が長く寒さの厳しい自然環境から生まれた独特のスタイルや美しさを持っています。冬の日照時間が限られている北欧では家で過ごす時間が長くなるため、住まいは暮らしの質を高めるための大切な場所となっています。寒さと闘いながらも暖かく快適な空間を求める北欧の人々の工夫は、住まいのデザインにも色濃く反映されています。アースカラーを基調とした落ち着いた色合いや、高気密高断熱の機能性を備えた住宅は、どのようにして生まれたのでしょうか。今回は、北欧の住まいの背景にある考え方やその特徴を深く掘り下げていきます。

そもそも北欧諸国とは? So, what exactly are the Nordic countries?

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

北欧と聞いて、皆さんはどの国々を思い浮かべますか?デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、そしてフィンランドやアイスランドも含まれます。これらの国々は、世界幸福度ランキングで常に上位にランクインしており、人々の生活の質が高いことで知られています。また、SDG’s(持続可能な開発目標)スコアランキングでも上位に位置しており、環境への配慮や持続可能な社会づくりに積極的です。
北欧の人々は、厳しい自然環境の中で暮らしをより豊かにする方法を見出してきました。日照時間が少なく寒い気候のため、彼らは高気密高断熱の高性能な住まいを必要としています。さらに、エネルギー消費の観点から無駄を省いた省エネでSDG’sに沿った住まいや暮らしを実践しているのです。このような自然環境の実態や考え方の背景が、北欧デザインの住まいに大きな影響を与えています。

北欧デザインに影響を与える考え方 The concepts that influence Nordic design

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

北欧デザインの魅力は、ただの外観の美しさだけではありません。それは、彼らの生活哲学や価値観が形作るものです。特にデンマークの「ヒュッゲ」とスウェーデンの「ラーゴム」という考え方は、北欧デザインに大きな影響を与えています。

[ ヒュッゲ ]

ヒュッゲとは、心地よさや居心地の良さを大切にするデンマークのライフスタイル。家族や友人との温かい時間を重視し、穏やかで快適な空間作りを目指します。この概念は最近、英国や米国のライフスタイル業界で注目されており、新たなブームを生んでいます。また、デンマークは「世界で最も幸せな国」にもランクインされ、ヒュッゲはその「デンマークらしさ」を象徴する要素とされています。

[ ラーゴム ]

ラーゴムはスウェーデン語で「ちょうどよい」や「適度な」という意味で、この考え方は、物事に対して無理をしない、自分にとって快適で適量な生活を意味します。消費においては必要なものだけを購入し、長く使うことを重んじるため、無駄が少なくエコな生活が実現します。スウェーデンでは、このラーゴムの精神がSDGs達成に貢献しているとも考えられています。ラーゴムは、過剰な消費やストレスの蓄積を避け、持続可能で心地よい生活を実現するための指針となっています。

北欧の人々は、自然との調和を重視し、持続可能な暮らしを目指しています。彼らの住まいは、このような生活哲学を具現化したものであり、私たちにも多くのヒントを与えてくれるのです。

北欧デザインの住まいの特徴 Characteristics of Nordic design homes

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

北欧の住宅は、その独特のデザインと高い機能性で世界中から注目されており寒冷な気候に適応した建築技術と、自然に溶け込む美しいデザインなどが特徴として挙げられます。ここでは、北欧住宅のそれぞれの特徴についてご紹介します。

[ 性能 ]
北欧の家は、断熱性や気密性に優れ、エネルギー効率の高い生活を実現します。例えば、熱伝導率が低く気密性の高い木製サッシを活用し、窓ガラスにはペアガラスやトリプルガラスを使用することで、断熱性を大幅に向上させ、冬の寒さを効果的に防ぎます。これらの特徴は、寒冷な北欧の気候に適応し、居住者の快適さと省エネルギーを両立させるために設計されています。

[ デザイン ]
シンプルさと機能性を兼ね備えた美しいデザインが特徴です。凹凸を作らず、スッキリとした外観は見る人に安らぎを与えます。外観の色はアースカラーを基調に、白やベージュ、ペールグレーやブルーグレー等と自然と調和する落ち着いた色で構成されています。北欧デザインは、その清潔感とミニマリズムが特徴で居住者の心地よさを最優先に考えられています。

[ 屋根 ]
北欧の家では、雪の多い地域に適応するために三角屋根が一般的です。急勾配の屋根は雪を落としやすくし、建物を守るための機能的なデザインとなっています。この屋根形状は、雪の重みによる損傷を防ぎ、長期的な耐久性を提供します。

[ 大きめの窓 ]
日光を多く取り込むための大きめの窓も特徴です。これにより室内に豊かな自然光が入り、明るく開放的な空間を作り出します。大きな窓は、限られた日照時間の中で最大限の光を室内に取り込むために重要な役割を果たしています。

これらの特徴は、北欧の自然環境から生まれた、人々が快適で持続可能な生活をする上での知恵から生まれたのです。

花みずき工房の北欧スタイル Hanamizuki Kobo's Nordic style

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

花みずき工房では、北欧のデザインや住まいづくりの考え方を、日本の気候や風土に合わせて独自に取り入れています。私たちは、サスティナビリティや省エネを考えた高気密高断熱な住まいづくりに注力しており、三角屋根を取り入れた無駄のないシンプルなデザインを提案しています。また、やさしく落ち着いた色使いで北欧の自然と調和する美しさを、日本の住まいにもたらします。
私たちの住宅設計は、ただ外観が美しいだけでなく住む人の快適さと暮らしの質を高めることを目指しています。北欧の住まいの特徴を取り入れつつ、日本の気候や生活スタイルに合わせたアレンジを加えることで、実用性と美しさを兼ね備えた住宅を実現しています。花みずき工房の住宅は、北欧のデザインの魅力を存分に感じられると同時に、日本の暮らしに最適化された快適な住空間を提供します。

北欧スタイルで理想の住まいを Creating your ideal home in Nordic style

北欧デザインから学ぶ、住まいの外観デザイン

この記事では、北欧デザインの外観を考えるうえで大切な背景や思想、そして住まいの特徴をご紹介いたしました。北欧スタイルは、単なる意匠や流行ではなく、日常をシンプルかつ豊かにするための知恵そのものです。そこから学ぶことで、私たちの住まいの外観もまた、自然と調和し、心地よさを伝える存在へと育っていくでしょう。暮らしを豊かにする設計は、忙しい現代において、心の安らぎや家族の絆を育むかけがえのない要素となっています。

mirei setoseto
瀬戸 美麗
株式会社 花みずき工房 広報
PROFILE
1986年東京都生まれ。2010年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ視覚文化論学部卒業、AAスクール インターメディエートスクール卒業、フォスター・アンド・パートナーズを経て2018年英国王立芸
好きなことはドラマを見ることです。
瀬戸

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