在宅介護で役立つ介護用ベッド。その賢い導入方法とは?

「介護ベッド」と、
「電動ベッド」の違い。 A huge hit during the COVID-19 pandemic! The true power and correct usage of pulse oximeters
介護の現場において、介護される方・介護する方への負担軽減に大きく役立っているのが「介護ベッド」(「特殊寝台」と呼ばれることもあります)の存在です。最近では、家具・インテリアショップなどで「電動ベッド」という名で広く知られるようになり、一般の方にも馴染みのあるアイテムになってきました。ところで、「介護ベッド」と「電動ベッド」の違いというのはどこにあるのかご存知でしょうか? これは案外多くの方が疑問に思われているかもしれませんね。結論から言うと、介護ベッドも電動ベッドも「電動モーターで動くベッド」という意味では同じと言えます。しかし、実際に介護用に使用するとなると、その使いやすさは「介護ベッド」に大きなアドバンテージがあります。介護ベッドの主な特徴は下記の5つです。これらの機能が備わっているベッドであれば、単なる電動ベッドとは異なる“介護に最適なベッド”と位置付けられます。
1. サイドレールが付いている(後で付けることができる)
2. 背上げ機能がある
3. 膝・脚上げ機能がある
4. ベッドの高さ調整が可能
5. 横幅が比較的コンパクトに作られている
このように、介護ベッドには「介護に役立つ」さまざまな機能が備えられています。特にベッドの高さを調整できる機能は、介護ベッド特有のものです。介護の現場では、ベッドの高さを変えられるというのはとても意味のある機能とされ、立ち上がりの動作をサポートしたり、怪我のリスクを軽減させるなど、様々な場面で「すごくラク!」を提叶えてくれます。
実は、ほとんどの方が「レンタル」を選んでいます。 A pulse oximeter that measures the amount of oxygen in the blood
簡単に介護ベッドの特徴を知っていただいた上で、次にお伝えしたいのは、介護ベッドの賢い導入方法です。
「購入したいけど高そうだし」「ベッドは介護保険の適用外だと聞いたのですが…」。
そんな声をしばしば耳にしますが、実は、介護ベッドを導入される方のほとんどは、近年では【レンタル】という方法を選んでいます。
もっと言うと、介護ベッド以外の福祉用具も「借りて使う」ことができるものが多くあります。車椅子・介護ベッド・床ずれ防止用具・手すり・歩行器など13品目は、指定を受けた事業所から介護保険が適用されるのです。
金銭面の負担が少なく、自分に合った最適な介護環境を自由に整えることができる(反対に言えば「いつでもやめることができる」)。これがレンタルの最大のメリットです。
以下に介護ベッドのレンタルに関するメリットについてご紹介していきます。
1.不要になった際は、気軽に返却できる(廃棄の心配がない)
2.身体の状態や環境に合わせて、ベッドの種類やオプションなどを変更できる
3.マットレスもレンタルできるため、素材感・硬さなど、好みのマットを試すことができる
4.介護ベッドのレンタルには介護保険が適用されるが、介護ベッドの購入には介護保険は使えない
5.基本的に月額契約なので、気軽に用品を変更したり、利用を停止することができる
いかがでしょうか?
「他人が使ったものを使うのに抵抗がある」と躊躇される方もいるかと思いますが、当然、清掃・消毒などのメンテナンスもしっかり施されていますので、安心してご活用いただければと思います。
と、ここでちょっと豆知識です。介護ベッドについて調べていると「1、2モーター」とか「3モーター」という言葉を耳にするかと思います。
これは、その介護ベッドに取り付けられている電動モーターの数を指しています。電動モーターの数というのは、簡単に言うと、機能の数です。
介護ベッドだと「3モーター」(背上げ、膝・脚上げ、高さ調整の3機能)が多いのですが、背上げと膝・脚上げ機能連動+高さ調整機能で「2モーター」と呼ばれることもあります。
あくまで「そういう業界用語がある」ということだけ頭の片隅に置いていただければと思います。
マストレメディカルの介護ベッドレンタル What is oxygen saturation (SpO2)?
マストレメディカルでも、介護ベッドはレンタル事業での運用が主流となっています。ご利用者様の状況やご要望、地域包括センターやケアマネジャーからの意見を踏まえ、最適なレンタルプランをご提案しています。
介護用ベッドにはグレードやタイプも色々ありますが、すべてに対応できるよう、4メーカー・10シリーズほどの介護ベッドを常時取り揃えています。
例えば「ベッドの高さだけ調整できればいいので、できるだけ安いものを」というご要望であれば、2モーター式の〈クオラONE〉シリーズ(パラマウントベッド)がおすすめです。月6,000円ほどのレンタル価格が介護保険の適用で1割~3割負担となるので、最安で月600円からレンタルすることが可能です。
また、ご利用者様の状態に合わせて、オプションを追加することもできます。
例えば、一般的なマットレスなら月2,000円ほど(1割で月200円ほど)でレンタルすることができます。
最初はレンタルに抵抗があった方でも、「実際に使用してみたら案外快適♪」、「購入する前に事前に相談できて良かった!」と喜ばれる方がとても多くいらっしゃいます。
また、「すぐやめられる」というのがレンタルの最大のメリットなので、まずは“お試し”で介護用品を使ってみることで、何が必要で何が必要でないのかを明確化できる効果もあります。
「手すりがほしいと思ったけど、杖だけあれば十分」とか「ベッドが5cmくらい上がれば、自分で立ち上がることができる」という気付きにつながるのです。
そうすることで、今ある身体機能を最大限に活用しながら、過度に介護用品に頼ることのない生活を続けることができます。
介護保険が使えなくても大丈夫です。 Learn the correct usage and make the most of your pulse oximeter
介護ベッドのレンタルに介護保険が適用されるのは、基本的に、要介護区分における「要介護2」以上の方です(医師の判断などの特例で「要介護1」の人でもレンタルできる場合があります)。
つまり「要介護1」や「要支援1・2」に区分される軽度の方は、介護保険が利用できません。
でも、ご安心ください。
マストレメディカルでは、介護保険を使わなくても、介護保険適用と同程度の価格での介護ベッドレンタルを行っています。
要介護1だからと諦めずに、まずは地域包括センターやケアマネジャーに相談してみたり、私たちマストレメディカルに気軽にお声がけください。
適切な介護ベッドは、快適な毎日への第一歩です。
介護される方も介護をする方も、できるだけ負担を減らすことで、末長く安心できる毎日を作っていきましょう。
そして、介護保険の仕組みや制度をしっかり理解した上で、最適かつ無理のない介護用品レンタルにつなげていきましょう!
- PROFILE
- 入社して29年。介護がより身近になりました。お客様のニーズに寄りそった環境作りのサポートが出来ればと思います。
