2025 August
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医療の現場を走り続けてわかった、健康診断の本当の価値とは?
健康は「守る」から「気づく」へ。だからこそ健康診断が大事なんです
「最近なんだか疲れやすい…」「でも病院に行くほどでもないし…」。そんな風に感じたことはありませんか? 実はその小さな違和感こそ、体からのSOSかもしれません。病気の多くは、症状が出る頃にはすでに進行していることが少なくないと言われています。だからこそ、何も異常がないうちに体の状態を知っておくことが大切です。その有効手段のひとつとして推奨されているのが、みなさんご存知の「健康診断(健診)」です。健診は、がんや心臓病、心筋梗塞や脳卒中といった重度の病気を早期に見つけたり、それらの病気にかかるリスクを調べたりすることができます。そこで今回は、日頃から営業として医療の現場を駆け回っている私が感じる「健康診断の大切さ」についてお届けします(私のこの仕事に対する思いについても少しお話ししています)。
ぜひ最後までご覧ください。
検査前日、誤った過ごし方をしていませんか?
健康診断には、主に2つの目的があると言われています。ひとつは「健診の結果をもとに生活習慣を見直し、病気を予防すること」。もうひとつは「病気を早く見つけ、早期に治療を始めること」です。ここで私がお伝えしたいのは「できるだけ正確な健診結果を得られるようにするため」の準備についてです。健診を受ける際には、事前準備がとても大切だと考えています。
【健診前日】
検査前日は脂っこいものや食物繊維の多い食事を避け、うどんやおかゆなどの消化に良いものを選びましょう。特にアルコールやカフェインは肝機能や血圧に影響を及ぼすため、控えるのがベターです。夜はしっかりと睡眠をとって、リラックスした状態で臨みたいところです。
【健診当日】
健診当日は原則として「絶食」です。特に血液検査やバリウム検査がある場合は、食事はもちろん、糖分を含む飲み物も避けた方がいいでしょう。どうしても喉が渇いたら、少量の水か白湯で対応するのが無難です。もうひとつ、服装も意外と大事なポイントです。特に、金具のついた下着やタイトな服は検査の妨げになるので注意してください。着脱しやすく、動きやすい格好で臨むとスムーズです。
【健診後】
健診が終わってすぐは「便が出にくい」「体がだるい」と感じることがあります。ですので、予定は詰め込みすぎず、ゆとりを持って健診に向かうことをおすすめします。
健診は年に1回の“自分の体と向き合う日”。せっかくの機会を無駄にしないためにも、事前準備をきちんとして、正しいデータが得られるようにしましょう。
健康診断レポートで、注意して見るべきポイント!
無事に診断が終わって結果表を受け取ったら、まず気にするのは「H(High)」「L(Low)」「↑」「↓」といったマークではないでしょうか? これらは基準値との比較を示していますが、単に「高い」「低い」で判断するのは軽率です。それよりもっと大切なのは「前年との比較」です。例えば、コレステロールが少し基準値を超えていても(Hや↑)、去年と変わらなければ経過観察で済む場合もあります。しかし反対に、数値が基準値内であっても年々数値が悪化しているようなら注意が必要となります。
特に注意したいのは、血糖値、肝機能、血圧、コレステロール、そして尿検査の数値です。これらは生活習慣病や動脈硬化のリスクに直結します。また、がん検診につきましても、定期的に大腸内視鏡検査を受ける、女性の場合は乳がんの一次検査(触診やマンモグラフィ)を受けるなど、「見落とされやすい箇所」にも注意を向けながら、検診結果と向き合うことが重要です。
そして、結果表に「要観察」と書かれていたら放置することなく、必ず医師に相談しましょう。再検査が面倒で後回しにしてしまう気持ちもわかりますが、それがやがて大きな病気を招いてしまうこともあります。健康診断は、“今の健康”だけでなく、“未来のリスク”を映す鏡です。結果に一喜一憂するのではなく、毎年記録を積み重ねて、状態の変化を把握しておくこと。それこそが本当の健康管理なのだと考えます。
「これからどう生きるのか?」今後の生活を見直すきっかけに。
定期的に健康診断を受けることで、“これからどう生きるか?”を考えるきっかけにもなります。私自身も、営業という立場で現場を走り続ける中で、つい体調を後回しにしてしまうことがありました。でも、ふとした健診結果で思わぬ数値を見て、「このままじゃまずいな」と思ったんです。それ以来、毎年の健診結果をノートにまとめるようになりました。数値は正直ですからね。健診結果から得たポイントを日頃の生活に落とし込み、少しずつでも改善の努力をしていけば、次の健康診断の時にしっかり結果として表れます。マストレメディカルのいち社員としても「人の健康を支える仕事だからこそ、まずは自分が健康であること」が大切だと思います。これを読んでくださった皆さんも、「そういえばしばらく健康診断を受けていないな…」と思い出したら、ぜひ近いうちに予約をしてみてください。市町村から届く特定健診の案内ハガキもきっかけやチャンスになりますよ。体は替えがききません。だからこそ、毎年1回の健診を“自分と家族を守る習慣”として取り入れてほしいと思います。ちなみに、通常の健診はだいたい1~2時間ほどで終わりますが、繁忙期とされる4~6月、11月は倍以上の時間がかかることもあるので覚えておいてください。
以上、私が感じる「健康診断の大切さ」について、簡単に説明いたしました。最後に、私の普段の仕事についてちょっとだけお話します。私が普段から大切にしていること。それは「ただモノを運ぶのではなく、現場の使うタイミングを考えてお届けすること」です。そのために、日頃から担当する医療機関とのお付き合いを密なものとし、やり取りを重ねる中で、少しずつ信頼を築くようにしています。そうすることで、こちらから営業をかけなくても「次にこの設備を入れたいんだけどどう思う?」といった相談をしてくださるようになります。こうした関係性が生まれると、単なる営業ではなく、「医療チームの一員」として信頼されているのだと感じることができます。
特に印象的だったのは、ある病院の先生から「開業の時も相談するよ」と言っていただけたことです。実は、私のひとつの夢は、いまお付き合いのある先生方が将来クリニックを立ち上げる時に、その立ち上げを最初から最後までサポートできる存在になることなんです。医療機器・用具の提供はもちろん、コンサルティングや土地の選定といったトータル支援まで行えるのが、マストレの強みでもありますから。