大人にも子どもにも愛される、地域に開く保育園「すみれ保育園」

大人にも子どもにも愛される保育園がマストレグループの結集で誕生。 A nursery school loved by both adults and children, born from the collaboration of the Mastre Group.
今回は、完成したばかりのすみれ保育園の園内で、園の移転開園に深く関わった5名の方々にお話を伺いました。写真左より順番に、
・株式会社マストレメディカル代表取締役:村木一貴さん
・すみれ保育園園長:石原保志さん
・特定非営 利活動 法人マザーリーフィーリングスCoucou理事長:安藤香澄さん
・株式会社花みずき工房 代表取締役:竹山朋彦さん
・株式会社マストレ代表取締役:原田健一郎さん
※ 以下敬称略
今後は地域に開けた保育園に。 This time at a nursery school open to the community.
<安藤>
これまですずかけセントラル病院の院内保育として取り組んできた事業を、今度は地域に開けた園として拡大して行うために、病院から出て独立した施設にしようと具体的に動き始めたのが3 年前、2 0 2 0年の頃でした。
お預かりするお子さんの年齢が2 歳までだったのを5 歳までに広げて、定員も増員して30名にして、施設の規模感なども考えながら土地探しの段階からマストレグループに相談させて頂きました。
<原田>
マストレでは、土地の提案から携わらせていただきました。望まれる条件として、すずかけセントラル病院の周辺で、園児の安全面から車の往来がある道路でも 歩道が設けられていること。
そして施設の機能面としても 駐車場の確保としても、広い敷地が必要でした。
近隣の候補地から農地の転用によってこれらの条件をクリアできるこの場所がベストでした。
すぐに地主さんに相談したところ保育園の誕生にとても協力的で、快くご承諾いただくことができました。
コンセプトは「 つなぐ 」 The concept is “connect”
<竹山>
建物は花みずき工房が手掛けさせて頂いたわけですが、安藤さんから「 保育園らしくないものをお願いします。 」と依頼されのがとても印象的だったんです。
「 エレガントで上質なものにしたい。 」ともおっしゃっていましたね。
<安藤>
「 大人が考える子ども像 」が反映されるのを 避けたい、という想いからだったんです。動物の絵とかパステルカラーとか、大人の固定概念による「 子どもらしさ 」に縛られるのは違うなって。大人にとっても、子どもにとっても、どちらにも過ごしやすい場所でありたいというお話をしたんです。
<竹山>
「 子ども一人一人の人格を 大切にする。 」という素晴らしい園の方針がありますよね。
花みずき工房では園の事業計画に基づいた施設の構想を綿密に策定し、プレゼンテーションさせてもらいまし た。コンセプトは「 つなぐ 」です。
医療法人すずかけグループとしての絆と共に、地域とも緩やかにつながり、絆を育んでゆく。そうした温かな連携の創出の場にふさわしい建物になったと思っています。
また、行政の厳しい建築基準に関しては、 採光や換気から安全面に至るまで、逆に行政の担当者の方々が感心されるほど、細やかな工夫を随所に盛り込むことができました。
子どもが過ごしやすい環境×働きやすい環境 A child-friendly environment x a comfortable work environment
<安藤>
例えば安全対策なら、ケガや事故、衛生、セキュリティといったあらゆる場面を 想定いただいて、それらをスムーズにリスク回避する
設計の力ってすごいなと感じました。
<石原>
保育士もみんな毎日のびのびと取り組んでいて、園児たちの過ごし 方を見ていてもそうですね。
環境が変わると子どもは寝付きが悪くなったり、妙にはしゃいだりすることが起こりがちですが、以前より寝付きも いいし、落ち着いているんです。
登園から始まって一日の流れにうまく沿ったレイアウトになっているので、従事する保育士にとっても 動線に無駄がないですね。
ゆったりとした広さや明るさを満喫しながら、閉じた空間も 活用できるので、同じ施設内で寝る子と泣く子がいたとしても 違う活動が互いに気にならないんです。
<安藤>
人間にとってゆとりはとても 大切で、物的環境が整うことで、人的環境に良い影響をもたらすことをすみれ保育園で実感しています。
「 すみれ保育園で働けるのがうれしい。」という声をいただけているのが何よりもそれを物語っていて、保育士にとって働きやすいこの環境は、職員間の関係性もより良いものになっています。
すみれ保育園でしか出来ない「保育・サービス」 "Childcare and services" that can only be provided at Sumire Nursery School
<村木>
マストレメデイカルの場合は、院内保育の頃から主に衛生面の物資のサポートをさせていただいていましたので、その点は移転後も変わりなく取り組ませていただいています。
<石原>
コロナ禍において、マストレメデイカルさんの存在はどんなに心強かったか。
去年もアルコール消毒液が不足したといわれた時期でも、すみれ保育園では全く困ることはありませんでした。
<村木>
それは良かったです。
衛生管理に必要な物資を十分確保して、確実に提供することで、安心して保育に従事していただけることは何よりうれしいです。
<安藤>
今後の取り組みとしても、病院との連携によって病児・病後児のお預かりを独自事業として行いたいという考えがあります。
また、検診を受けたいと思いながら「 子どもがいて受けられない。」とお困りの方にも、お預かりする仕組みを構築していくつもりです。
せっかくですから地域の方々に「すずかけセントラル病院」を利用していただきたいですし、「 すみれ保育園でしか出来ない保育・サービス 」を追求したいという思いでいっぱいです。
すみれ保育園は、ただ“子どもを預かる場所”ではなく、地域と医療、そして人と人との「つながり」を大切に育てていく場として、新たに歩み始めました。今回お話を伺った5名の想いや、園を形づくる多方面のプロフェッショナルによる丁寧な設計と運営の裏側から、この園が持つ可能性の大きさを改めて感じています。
これからは、乳幼児期の「安心の拠りどころ」として、ご家庭、医療機関、地域が手を取りながら、子どもたちにとってもご家族にとっても、そして未来にとっても、かけがえのない存在となることを願っております。
すみれ保育園
静岡県浜松市中央区法枝町227-3
053-443-0033
〈0・1・2歳児〉乳児の担当保育士制
担当保育士との信頼関係を基盤として、安心できる安定した環境の中で、
子ども一人一人の生活リズムを大切にしながら発達に適した援助をしています。
- PROFILE
- 聞いたことはあっても意外と知らないこと、身近なのにあまり語られないこと、そして人には少し聞きづらいこと…。 そんな「ちょっと気になる情報」や、皆さまのお役に立つおすすめ情報を、わかりやすくご紹介していきます!
