マストレグループの連携事業がつなぐ、「医療と地域」

地域の大切な
心の拠りどころ
An important spiritual stronghold of the region
「地域包括支援センター天竜&訪問看護ステーション天竜」
運営主体天竜すずかけ病院(弘遠会)のもと、 2024年9月、浜松市天竜区二俣町に移転開設しました。地域の大切な心の拠りどころとして、マストレグループの連携で、移転を渾身サポートしています。今回は、移転に携わったマストレグループのメンバーと、関係者の方々にその想いをうかがいました。
医療法人弘遠会地域包括支援センター天竜:安間 敏江さん
自分の脳トレのためにピアノを始めたら見事にハマり「少し弾けるようになると嬉しくて」と笑顔がこぼれる。日々少しでも時間を見つけて練習し、半年に一度の ‘‘大人の弾きあい会" で披露も。現在は「干と千尋の神隠し」のテ ーマ曲を練習中。
医療法人弘遠会訪問看護ステーション天竜:大村 美紀子さん
自宅の庭には季節ごとの花々があふれるガーデナー。さらに「やりたいことがいっぱいで、テニスもしてますし、旅行も好きだし、食べることも好き」と、かなりのアクティブ派。温泉も好きで、いつか四国の温泉にも」と思いを馳せる。
株式会社マストレメディカル代表取締役:村木 一貴さん
コツコツ続けてきたゴルフのスコアが「シングルまであとひと息」というレベルに。好きなのはドライバー 。真剣に 取り組みながらも「スコアに固執し過ぎるとストレスになるので、基本は仲間と楽しく!」が村木流。
株式会社マストレ:坪井 欣生さん
謙虚なラーメンフリーク。「そんなに通じゃないので」と言いつつもラーメンの全ジャンルを愛し、最近は豚骨よりも、優しい塩系が好みとのこと。地元の店はもとより、どこか出かける機会があれば噂の店をチェックするのもルーティーンに。
花みずき工房:本田 悟さん
休日の楽しみの一つは、愛車のクラシックバイクで出かけること。街乗りに加えて、春野町のような山あいや県外へのロングライドも。「ぼ一つと乗っているだけでも気持ちの整理になりますね。またオフの日でも、自分が手掛けた建物の前を通りすぎる時には嬉しさがこみあげます」...
※以下敬称略
マストレグループが
結集した
プロジェクト A project brought together by the Mastre Group
<村木>
これまで天竜すずかけ病院に組織を置かれていた「地域包括支援センター天竜 」と「 訪問看護ステーション天竜 」でしたが、 2023年から院外に独立した拠点を設ける計画が立ち上がり、その実現に向けマストレグループ各社が結集したのが今回のプロジェクトでした。
<安間>
私たちは市民のための相談窓口ですから、本来は病院の中 ではなく、道路に面した来所がしやすい場所に居るのが望ましいというのが今回院外に出た目的ですね。
<坪井>
そしてマストレに土地探しのご相談をいただきまし た。それで実は私、実家が天竜すずかけ病院の目の前にありまして、小さい頃からお世話になっていました。そのため地元に詳しかったこともあり、この地区の皆さんにとってベストとも言えるこの土地の物件情報をタィミングよくつかめたのはご縁を感じて嬉しかったです。
<本多>
建物は花みずき工房が手掛けました。1 階を「 地域包括支援センター天竜 」、2階を「 訪間看護ステーション天竜 」と使い分け、面談室や事務室の設置、職員の方の人数や動きに対して必要スペースや動線の確保などを行いました。私は工事担当として携わり、普段は住宅を主としている中で、事業施設特有の構造の組み方の細かな違いや工事の進め方に注意して進めました。看板がついて施設名がしっかり出ていたので、工事中にご近所に迷惑をかけてイメージを損なうことがないように最新の注意を払って作業を行いました。
スタッフも利用者さんもホッとできる空間に A space where both staff and users can feel relieved
<村木>
マストレメデイカルは、建物内の事務什器の手配をさせていただきました。
収まり具合は担当者と実際に使う方々とで確認しながら、ご予算の中で質感やカラーリングなどのご提案や相談をさせてもらいました。花みずき工房さんによる外観も内観も、白を基調とした柔らかい雰囲気にフィットしているのではないでしょうか。実際どうですか?この建物は…
<大村>
非常に明るくて暖かくきれいで、働く者として気分的にもいいですね。
<安間>
以前は窓がない部屋だったので、気持ちも明るくなりますね。前の事務所より少し広くなり、ゆとりができて動きやすいです。
1 階は「 地域包括支援センター天竜 」で、古回齢者の相談窓口 として浜松市から委託を受けている 公的な機関です。担当 地域は天竜・春野で、浜松市内に22か所設置されているうちの1つになります。高齢者の方のお困りごとがあった時に、最初に相談に来られる所であり、ご相談やお悩みに応じて必要な支援を行います。
<大村>
2 階は「 訪問看護ステーション天竜 」です。病院と違ってお宅に出向 いて看護をする仕事になります。
担当 地域は天竜区 全域と旧浜北の一部、旧 豊岡村です。一人で訪問するものですから、戻ってきて話をしたりカンファレンスしたり、ほっとできる場でもあります。
1日に4 件ほど訪間し、包括の方、ケアマネージャーさん、開業医さんなどと連携しながら、おうちで最期まで過ごしたい方の希望をかなえるお手伝いをしたいと思っています。
「 病院+サテライト 」
気軽にぱっと寄れる場所 “Hospital + Satellite” A place where you can easily stop by.
<安間 >
そういえば場所の周知がしやすくなりました。
ひと言「 クローバー通りの入口のところ 」で伝わりますし、以前のように病院の受付を通る必要がなく、気軽にぱっと寄れる場所なので、来訪者が増えたような気がします。
<大村>
2 階は今後の構想として「 病院+サテライト 」で拠点が2つになったことで、またここから少し 事業展開をしていく予定でいます。
<村木>
3 社で同じ仕事に取り組むのは今回が初めてではなかったですが、互いにざっくばらんに話し合いながら決めることができ、土地の売買から建物の設計·施工、什器の手配など、グループならではの連携によっていい形で取り組むことができたなと思います。
<坪井>
私は普段、土地のお手伝いだけで役割が終わってしまうのですが、今回のように後から現地の建物を見させてもらったり、地図上で見られたりするのは楽しみですし、こうして新しい建物ができて雰囲気が変わっていくと、地元出身者としても嬉しいです。
それがマストレグループでできたのは良かったなと思います。
<本多>
住宅と事務所では、住まい手と働き手の使い方が違いますし、事務所は使う人の幅がより広がり、気をつける箇所が増えてきます。
それは住宅でも応用ができるので、責重な経験が積めました。
また住宅はお施主様の個人情報の取り扱い上、「 自分がやった 」とは言えませんが、事務所は自信を持って「 自分がやった! 」と言えるのも―つの経験と自信につながったと思います。
マストレグループの連携で誕生した「地域包括支援センター天竜&訪問看護ステーション天竜」は、単なる“医療や介護の窓口”以上の存在として、新たな一歩を踏み出しました。職員、運営者、そして地域の人々――多様な人たちの“想い”と“手”が重なり合い、それぞれの生活の中に寄り添える「開かれた居場所」が生まれました。
困ったときにひょっと立ち寄れる“あたたかいサテライト”、相談や安心を求める“頼れる窓口”、そして“地域のつながりを育む場”として、天竜の暮らしに根ざしていくことでしょう。
【地域包括支援センタ天竜&訪問看護ステーション天竜】
天竜区二俣町二俣2396-56(天竜すずかけ病院内)
天竜区二俣町二俣1569-28(地域包括支援センター天竜2階)
電話:053-925-0031
営業時間:月〜金 8:30〜17:30
定休日:土曜・日曜・年末年始
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